知っておきたい医学用語

安心して病院にかかるために知っておきたい医学用語をいくつかご紹介します。

プライマリーケア

プライマリーケアとは「初期診療」と訳されます。あなた自身及びあなたの家族の健康状態をよく把握している「かかりつけ医」と考えてください。「人を診ず、臓器を診る」といわれる専門特化した大病院は、さまざまな専門診療科に分かれ、あなたが受診した大病院の診療科があなたの病状に適切なのか判断が難しいと思います。
そこであなたまたはあなたの家族のことを十分に把握しているプライマリーケア医(かかりつけ医)にまず相談し、適正な処置または適切な専門病院の診療科を紹介してもらうことがなによりも早く、確実にあなた及びあなたの家族の病気を治す近道なのです。

インフォームドコンセント

この言葉は、医療界のみならず、最近ではよく耳にするようになってきました。正確に訳しますと「説明を受けた上での同意」となります。ひらたく申し上げれば、患者さんが納得して治療を受けられるよう、Drが患者さんに対して治療説明(治療方法・意味・効果・危険性・その後の予想や治療にかかる費用など)を行い、その上で治療の同意を得ることをいいます。インフォームドコンセントは医療機関と患者さんが共に病気と闘ううえで必要最低限のキーワードだといえます。

インフォームドチョイス

インフォームドコンセントという言葉は最近よく耳にするようになってきました。
インフォームドチョイスという言葉はご存知でしょうか?「説明を受けた上での選択」と訳されます。ひらたく申し上げますと、患者さんが納得して治療を受けられるよう、Drがひとつの治療方法だけを何の説明もなしに押し付けるのではなく、可能な限りの治療方法・手段のメリット・デメリットを患者さんに提供し、患者さんが自らの意思で決定することです。それにはDrの高いスキル・経験が必要であることはもとより、何よりも患者さんが自らの責任において自らの未来を決定するべく努力することが必要となります。
なんといっても医療の主人公はあなたなのですから。

セカンドオピニオン

「主治医以外の医師の意見」と訳すことができます。医療は患者さんが選ぶ時代になり、主治医が提示した治療方法の選択肢について、第三者の意見を聞きたいというのはごく当たり前の感情でしょう。